最終更新日 2026/6/3

操作マニュアル

renext ははじめての方でもコードを書かずに業務を自動化できるツールです。接続情報の登録からワークフローの設計、 各ノードの設定、実践チュートリアル、実行・運用、つまずいたときの対処までを、 画面イメージを交えて順を追って解説します。

01

renext とは

renext は、ノードをつないで業務の流れを設計する、ノーコードのワークフロー自動化ツールです。 スケジュールで定期的に起動し、ネクストエンジンや Google スプレッドシート、Slack、Gmail などのサービスと連携して、受注処理や在庫更新、通知といった定型業務を自動化できます。

ビジュアル設計

ドラッグ&ドロップでノードをつなぐだけ。コードは不要です。

安全な接続情報

認証情報は暗号化して保管。実行時のみ復号されます。

自動 & 手動実行

スケジュール起動に加え、いつでも手動でテスト実行できます。

スケジュール
受注を検索
1件ずつ展開
行を追加
Slack 通知
エディタのキャンバス。左のスケジュールノードを起点に、右へ向かって処理が流れます。
02

クイックスタート

セットアップから稼働まで、基本は 3 ステップです。

01

接続情報を登録

連携したいサービスの認証情報を登録します。暗号化して保管され、一度設定すれば全ワークフローから再利用できます。

  • サイドバーの「接続情報」を開き、サービスを選びます。
  • ネクストエンジン・Google・Slack・Gmail は OAuth。画面の案内に沿って許可するだけです。
  • 楽天市場 RMS・kintone は API キー方式。キーを貼り付けて保存します。
02

キャンバスでフローを設計

エディタのキャンバスにノードを並べてつなぎ、業務の流れを組み立てます。すべて UI から設定でき、コードは不要です。

  • 左下の「+」からノードを追加し、ドラッグで配置します。
  • ノードの端から次のノードへドラッグして線でつなぎます。
  • ノードをクリックすると右側に設定パネルが開きます。
03

テスト → 有効化

「今すぐ実行」で動作を確認し、問題なければワークフローを有効化します。以降はスケジュールに沿って自動で動きます。

  • 各ノードの入力・出力・エラーは実行ログでリアルタイムに確認できます。
  • 想定どおりなら右上のスイッチで有効化します。
  • 稼働状況や過去の実行は「実行履歴」から追えます。各実行を開くと、ノードごとの入力・出力・エラーを確認できます。
03

基本概念

操作の前に、4 つの言葉を押さえておくとスムーズです。

ワークフロー

ノードをつないだ一連の処理。1 つのスケジュールノードを起点に、上から下・左から右へと実行されます。

ノード

処理の最小単位。トリガー(起点)・アクション(外部連携)・ロジック(分岐や加工)の 3 種類があります。

エッジ(線)

ノードとノードをつなぐ線。前のノードの出力が、線でつながった次のノードへ流れます。

変数参照

「変数を挿入」ボタンから前のノードの出力フィールドを選ぶと、その値を後続ノードの設定に差し込めます。

04

接続情報を登録する

サイドバーの「接続情報」から登録します。認証方式はサービスごとに 2 種類です。

OAuth 連携

ボタンを押してサービスにログインし、アクセスを許可するだけ。API キーの手入力は不要です。

  • ネクストエンジン
  • Google スプレッドシート
  • Slack
  • Gmail

API キー方式

サービス側で発行した認証情報を入力して保存します。各画面に取得手順へのリンクがあります。

  • 楽天市場 RMS
  • キントーン
接続情報追加
ネクストエンジン
OAuth
連携済み
Google スプレッドシート
OAuth
連携済み
楽天市場 RMS
API キー
連携済み
認証情報は暗号化して保管されます。
接続情報の登録画面。サービスを選んで連携/キー入力を行います。

登録した認証情報は AES-256-GCM で暗号化して保管され、ワークフロー実行時にのみ復号されます。組織単位で分離されるため、チームでも安全に共有できます。

05

エディタの使い方

ワークフローを開くとキャンバスが表示されます。基本操作は次のとおりです。

  1. 1
    ノードを追加する

    キャンバス左下の「+」ボタン、またはノードの端から線を引き出すとノードライブラリが開きます。検索して目的のノードを選びます。

  2. 2
    ノードをつなぐ

    ノードの端の接続点から、次のノードへドラッグして線(エッジ)を引きます。これで実行順序が決まります。

  3. 3
    ノードを設定する

    ノードをクリックすると右側に設定パネルが開きます。接続情報・操作・条件などを選び、内容は自動で保存されます。

  4. 4
    分岐・ループを組む

    分岐ノードは出力を真/偽に分け、ループノードは配列を 1 件ずつ展開します。複雑なロジックもノードの組み合わせで表現できます。

  5. 5
    キャンバスを操作する

    ドラッグで移動、ホイール/ピンチで拡大縮小。スマートフォンでも操作できます。

ネクストエンジン
受注を検索
設定結果
接続情報
ネクストエンジン本番
リソース
受注伝票
操作
検索
条件
新規受注のみ変数
ノードをクリックすると右側に設定パネル(設定/結果タブ)が開きます。
06

変数で前のノードを参照

前のノードの出力を、後続ノードの設定に差し込めます。

入力欄の脇にある「変数を挿入」ボタンを押すと、前のノードと出力フィールドの一覧(変数ピッカー)が開きます。使いたい値を選ぶだけで、その位置に差し込まれます。括弧を手入力する必要はなく、ノード ID を覚えておく必要もありません。

  1. 1
    変数ピッカーを開く

    値を入れたい入力欄の「変数を挿入」ボタンをクリックします。

  2. 2
    フィールドを選ぶ

    前段ノードごとに出力フィールドが一覧表示されます。検索して目的の値を選びます。

  3. 3
    自動で差し込まれる

    選んだ値が入力欄に挿入され、実行時に実際の値へ置き換わります。挿入後はチップとして表示されます。

フィールドを検索…
ネクストエンジン
order_idtotal_amountorder_datecustomer_name
スケジュール
triggered_at
変数ピッカー。前段ノードごとに出力フィールドが並び、選ぶだけで差し込まれます。

内部的には {{ノードID.フィールド名}} という形式で保存されます(手入力での編集も可能です)。

07

ノードリファレンス

ノードを追加してつなぐだけ。設定はすべて UI から行えます。

トリガー

ワークフローの起点。すべてのフローはスケジュールノードから始まります。

スケジュール

ワークフローの起点。すべてのフローはこのノードから始まります。実行間隔は最短 15 分です。

実行タイミング
  • 一定間隔ごと(15 分・30 分・1 時間 … 1 日)
  • 毎日この時刻(時・分を指定)
  • 曜日と時刻を指定(毎週月曜 9:00 など)
  • タイムゾーン指定に対応(既定は Asia/Tokyo)

アクション

外部サービスと連携してデータを取得・登録・更新・送信します。

ネクストエンジン

ネクストエンジンの受注・商品・在庫を操作します。リソースと操作を選ぶだけで API を呼び出せます。

リソースと操作
  • 受注伝票 — 検索 / 更新 / 出荷確定 / 配送情報出力済み
  • 受注明細 — 検索 / 追加 / 更新
  • 商品マスタ — 検索
  • 在庫マスタ — 検索 / 入出庫
Google スプレッドシート

Google スプレッドシートの行を読み書きします。ヘッダー行をキーにしたオブジェクトとして扱えます。

操作
  • 行を検索 — 条件にマッチした行を取得
  • シートを更新 — 既存の行を書き換え
  • 行を追加 — 末尾に新しい行を追記
  • シートをクリア — 内容を削除(ヘッダーは保持可)
Slack

指定したチャンネルや相手へ Slack メッセージを送信します。

できること
  • チャンネル / ユーザーを選んで送信
  • 変数を差し込んだ動的なメッセージ
  • 実行結果や通知の連絡に最適
Gmail

Gmail からメールを送信します。宛先・件名・本文に変数を差し込めます。

できること
  • 宛先(To / Cc / Bcc)を指定
  • 件名・本文に前のノードの値を差し込み
  • 処理結果のレポート送付などに
楽天市場 RMS

楽天市場 RMS の受注を取得します。

できること
  • 受注一覧の取得
  • 取得した受注を後続ノードで加工・連携
キントーン

kintone アプリのレコードを検索・取得・登録・更新します。

操作
  • レコード検索 — 条件で複数件を取得
  • レコード取得 — 1 件を取得
  • レコード登録 — 新規追加
  • レコード更新 — 既存レコードを変更

ロジック

取得したデータを分岐・繰り返し・加工して、流れを制御します。

分岐 (IF)

条件で経路を 2 つに分けます。If / Else のように、真と偽で流す先を変えられます。

出力
  • 出力 0 — 条件が真のアイテム
  • 出力 1 — 条件が偽のアイテム
ループ

配列を 1 アイテムずつに展開し、後続のノードを各アイテムに対して繰り返します。

出力
  • 出力 0 — 展開された各アイテム
  • {{ノードID.フィールド名}} で各アイテムの値を参照
式・計算

式を評価して値を計算・整形します。文字列結合・四則演算・日付処理などを関数で行えます。

できること
  • 金額計算(price * 1.1 など)
  • 文字列の結合・整形
  • 関数リファレンスはエディタ内から参照可
データを初期化

名前付きのデータ入れ物を空で宣言します。ループ内で集計した結果を貯めるときなどに使います。

使いどころ
  • 集計用の変数を用意
  • Update Data と組み合わせて値を蓄積
データを更新

Init Data で宣言したデータを更新します。ループの各回で値を足し込むといった使い方ができます。

使いどころ
  • 宣言済みデータへの代入・追記
  • ループと組み合わせて集計
08

実践チュートリアル

「ネクストエンジンの新規受注を Google スプレッドシートに追記し、Slack に通知する」ワークフローを、最初から最後まで作ってみます。

スケジュール
受注を検索
1件ずつ展開
行を追加
Slack 通知
完成イメージ。この 5 つのノードを左から順につなぎます。
1
スケジュールノードを設定する

新規ワークフローには最初からスケジュールノードが置かれています。クリックして実行間隔を選びます。ここでは「15 分ごと」にします。毎朝 9 時など時刻指定も可能です。

スケジュール
受注を検索
1件ずつ展開
行を追加
Slack 通知
2
ネクストエンジンで受注を検索する

スケジュールノードの端から線を引き、ネクストエンジンノードを追加します。設定パネルで接続情報を選び、リソースに「受注伝票」、操作に「検索」を指定。新規受注だけを対象にする条件を設定します。

スケジュール
受注を検索
1件ずつ展開
行を追加
Slack 通知
3
ループで 1 件ずつ展開する

受注は複数件まとめて返ってきます。ループノードにつなぐと、1 件ずつに分解して後続のノードを受注ごとに繰り返せます。1 行 = 1 受注で処理したいときの定番パターンです。

スケジュール
受注を検索
1件ずつ展開
行を追加
Slack 通知
4
Google スプレッドシートへ行を追加する

Google Sheets ノードを追加し、操作は「行を追加」。各列の値は「変数を挿入」から受注番号・金額・日付などを差し込みます。ループ内なので、各受注の値が 1 行ずつ追記されます。

フィールドを検索…
ネクストエンジン
order_idtotal_amountorder_datecustomer_name
スケジュール
triggered_at
5
Slack に通知する

最後に Slack ノードでチャンネルを選び、本文に件数や受注番号を差し込んで通知します。これで「取り込み → 記録 → 連絡」が一気通貫で自動化されます。

スケジュール
受注を検索
1件ずつ展開
行を追加
Slack 通知
6
テスト実行して確認する

右上の「今すぐ実行」でその場で動かし、各ノードの入力・出力・エラーを確認します。意図どおりなら、スイッチを ON にして本番稼働させます。

受注を Sheets に記録
06/03 · 09:00:12
成功
スケジュールSUCCESS
受注を検索SUCCESS
出力 (Output)
[
  { "order_id": "NE-10293", "total": 8800 },
  { "order_id": "NE-10294", "total": 12100 }
]
行を追加SUCCESS
Slack 通知SUCCESS
09

テスト・有効化・運用

設計したら、テスト実行で確認してから本番稼働させます。

  1. 1
    今すぐ実行(テスト)

    エディタの「今すぐ実行」で、その場でワークフローを動かせます。スケジュールを待たずに動作確認できます。

  2. 2
    実行ログを確認

    各ノードの入力・出力・エラーが 1 画面に表示されます。意図した値が流れているか、どこで失敗したかをすぐに把握できます。

  3. 3
    有効化する

    問題なければ右上のスイッチで有効化します。以降はスケジュールに沿って自動で実行されます。

  4. 4
    実行履歴で監視

    サイドバーの「実行履歴」から、過去の実行結果・成否・所要時間を確認できます。各実行を開くと、ノードごとの入力・出力・エラーも追えます。

受注を Sheets に記録
06/03 · 09:00:12
成功
スケジュールSUCCESS
受注を検索SUCCESS
出力 (Output)
[
  { "order_id": "NE-10293", "total": 8800 },
  { "order_id": "NE-10294", "total": 12100 }
]
行を追加SUCCESS
Slack 通知SUCCESS
実行詳細。ノードごとに状態(成功 / 失敗)と入力・出力を展開して確認できます。
10

運用のポイント

安定運用のために知っておきたいことをまとめました。

スケジュールは最短 15 分間隔

すべてのワークフローはスケジュールノードから始まります。実行間隔は 15 分以上で指定してください。毎朝 9 時・毎週月曜などの定期実行に対応します。

接続情報は暗号化して保管

認証情報は暗号化して保存され、実行時のみ復号されます。組織単位で分離されるため、チームでも安全に共有できます。

実行ログでデバッグも監視も

各ノードの入力・出力・エラーを 1 画面で確認できます。テスト中のデバッグも、本番稼働後の監視もここで行えます。

エラー時の通知

ワークフローの設定でエラー発生時の通知を有効にすると、自動実行が失敗したときに気づけます。

11

トラブルシューティング

うまく動かないときは、まずここを確認してください。

後続ノードが動かない

原因
ノード同士が線(エッジ)でつながっていない、または起点がスケジュールノードになっていません。

対処
ノードの端の接続点から次のノードへ線を引き直します。最初のノードは必ずスケジュールノードにします。

変数が空・想定と違う値になる

原因
前のノードがその回で何も出力していない、または参照したフィールド名が異なります。

対処
実行ログで前のノードの「出力」を開き、実際に出ているフィールド名を確認してから変数を選び直します。

認証エラーになる(401 / 403)

原因
トークンの期限切れ、または連携時に許可した権限が不足しています。

対処
「接続情報」から該当サービスを再連携します。OAuth は接続し直すだけでトークンが更新されます。

レート制限に当たる(429)

原因
実行頻度が高く、外部サービス側の上限に達しています。

対処
スケジュールの実行間隔を延ばします。取得件数を絞るのも有効です。

スケジュールどおりに動かない

原因
間隔が 15 分未満になっている、ワークフローが無効化されている、タイムゾーンの認識違いが考えられます。

対処
間隔を 15 分以上にし、右上のスイッチが有効か、タイムゾーン(既定 Asia/Tokyo)が正しいかを確認します。

実行が途中で止まる・遅い

原因
1 回の処理対象が多すぎて時間がかかっています。

対処
ループで扱う件数を条件で絞るか、スケジュール間隔を延ばして 1 回あたりの負荷を下げます。

12

困ったときは

解決しないときは、次のページもご利用ください。